エビネの状況
冑山の原生林の中は、落葉樹の落ち葉に覆われ、
草らしいものは殆ど見当たりません。
そこで、このような環境でも育つ可能性があるのは、
エビネ位ではないかと思い、夏季には強い陽射しが遮られ、
冬季にはある程度の陽射しが得られるような場所を選び、
3月中旬に、原生林の数か所に植付けました。
現在は、今年の新葉が伸び、展開中ですが、
全体的に弱り気味で、虫に齧られた葉がかなり多く、
このままで生育し続けるか微妙な感じです。
一か所でも活着してくれれば、良いのですが・・・・。
エビネの自生地は、山麓から霧が昇って来るような谷合が良いのですが、
冑山では望むべくもなく、時々水分の補給が必要のようです。
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クリンソウ
山頂の広場のすぐ横に、
以前は人工の池であった場所があり、
数年前から水量が極度に少なくなり
投げ込まれた枯れ木や枯れ枝が腐葉土化し、
現在は、雑草や樹木の小苗に覆われた湿地帯になっています。
その場所で、白花のクリンソウが生育し、
今の時期に花を咲かせています。
上空を大木の枝葉に覆われ、
地上に殆ど日光が届かない場所ですので、
今後も、この花の種子から、
次世代の小苗が発生し育っていくかは微妙です。
ツツジの花
昔は、近所の里山では、よく見受けられたツツジですが、
冑山でもあまり見られなくなったと思っていましたが、
毎年、下草刈をする部分と、
放任状態の原生林の境目付近で、
薄紫色の花を咲かせていました。
モチツツジなら、本州の岡山県の旭川流域が西方限界で、
生息域が狭まりつつあるようで、
約100km東に位置する冑山のモチツツジも、
将来、貴重な存在になるかもしれません。