山頂への登山道
冑山は山の南側の山麓広場より、
石段が山頂まで通じており、
これが一般的な神社の参詣道です。
これ以外に、石段の左手の斜面を西方向に進み、
山の中腹で東方向へ折り返す登山道があります。
原生林と灌木の中の獣道を辿れば、
山麓の何処からでも、
山頂に到達する事が出来ます。
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山頂部の様子
山頂部は、玉垣で囲まれた冑山神社の境内で、
本殿、拝殿の他に、
注連柱、狛犬、灯籠、百度石、手水所等が、
整然と配置されています。
さらに、拝殿の横には末社として、
稲荷の神が祀られており、
神社の四季折々の祭事に際しては、
近隣の住人の参拝で賑わっています。
冑山の植生
冑山の南側斜面は、
周辺住民の奉仕活動により、
人工的に環境保全された里山で、
松、桜、ヒマラヤ杉等が生育しています。
殆ど、人間が足を踏み入れたことが無い原生林で、
樹齢50年以上の大木が生い茂っています。
冑山の外観、地形
冑山は北側が高架鉄道、
東側は工場が、
間近に迫った急傾斜の斜面ですが、
南面と西面は比較的、傾斜が緩やかな地形です。
[南 面]
[西 面]
全体に、樹高20m以上の樹木が生い茂り、
山の下の平地からは、
山頂部を見ることは出来ません。
冑山の位置と大きさ
冑山は姫路城の南西約2kmに位置し、
東西100m×南北150m、外周約500mで、
周囲を工場、住宅、農地等に囲まれた里山です。
国土地理院の1:25,000地形図上でも、
山名表示、標高、自然地形等が確認出来る、
貴重な低山のようです。
なお、低山ブームの端緒となった、
「日本の低山標高一覧」(1997年)では、
兵庫県で一番低い山と記されていましたが、
2001年の改定以降は、
兵庫県2位の低山となっています。